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2010年01月22日 (金) | 編集 |


映画館で予告編を観て「絶対観たい!」と思いつつも逃した「シリアの花嫁」を観ました。


舞台はイスラエル占領下のゴラン高原。
わたくし2007年の旅で訪れています。
(ゴラン高原にある廃墟となった町クネイトラの画像もありますのでお暇な方はどうぞお読みくださいませ→http://kasumikkodoku.blog43.fc2.com/blog-entry-113.html#more)


イスラエルの侵攻で「無国籍」扱いとなってしまった
ゴラン高原のマジュダルシャムス村に住むモナが
一度もあったことのないシリアの人気俳優(従兄弟らしい)に嫁ぐ日の話です。


※この先ネタバレありなので
知りたくない方にはオススメしません。


結婚してシリア国籍になるモナは
二度とイスラエル配下にある自分の村には帰れません。
(双方の国民・出入国スタンプのある人間はイスラエルとシリアを行き来できないので)

なので全てを喜んで式の準備をしているわけではなく
嫁ぐモナにほとんど笑顔はありません。
村に残ってる姉は泣いてます。


「二度と故郷に帰れない」
もう日本じゃ考えられないことです。

あーイスラエルめ!!!


更に。
モナの結婚を祝い駆けつけてくれた兄弟たちですが…

父親と長老の反対に逆らってロシア人医師と結婚した長男は、
ロシアから駆けつけ村を追い出されてから8年ぶりの再会。
村の長老たちは逆らった長男を許してはくれず帰郷に怒って式に参加せず、父親も長男家族の帰郷に思いっ切り嫌な顔をし無視。
母親は再会を喜びながらも何も言えず。

この様子は「コワー!でもイスラム教社会ならよくあることなのかな…」と、中東を旅行したときに感じた「絶対権力の長老・男社会」を思い出しました。


すきっ歯の次男はイタリアで商売をしてるらしい。
中東を旅行したときによく見たお調子者(あるいは旅行者相手の詐欺師)アラブ人たちを思い出しましたw


しかも次男、テルアビブ空港のパスポートコントロールで蔑んだ目をした美人職員のチェックを受け別室へGO
(「無国籍」パスポートを持った次男への差別?)


いやぁ~思い出すなぁ…テルアビブ空港での洗礼。
入国に何時間かかったんだっけ(ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ
(そのときのブログ→http://kasumikkodoku.blog43.fc2.com/blog-entry-142.html#more)


世間体ばかり気にして「ズボンばかり穿く妻」と怒り、
大学進学の夢を反対する夫とケンカばかりのモナの姉。
式の日も旦那と大ゲンカです。

男社会。男のプライド。村の噂を気にしすぎる男。
あーやだやだ。

ちなみに姉はモナに告白するのですが
旦那とは恋愛結婚ではなく、
一度屋根の修理に来たときに会っただけ。
親同士の話し合いで1ヵ月後に結婚が決まったらしい。コワー


お父さんは親シリア派(アサド登場!)で政治運動をしてきたために投獄された経験があり、娘の結婚でも軍事境界線へ行かせるなとイスラエルの警察にマークされています。



一家全員でゴタゴタを抱えたまま国境へ。


映画の終盤、国境で家族が和解し笑顔でモナを送り出せたと思ったら、イスラエルの出国スタンプを押したパスポートを見たシリア国境の軍人が「イスラエルスタンプがある人間は入国できない」とつき返し、イスラエルの係員は「ゴラン高原はイスラエルだから出国スタンプを押さないといけない決まりだ」と首を横に振るだけ、シリアも「ゴラン高原はシリアのもので花嫁はシリアからシリアに来たんだからこのスタンプはいらない」の一点張り。
お互いの主張でモナ&モナ家族と新婦&新婦関係者はそれぞれの国境で待ちぼうけ。

パスポートを持った国連の職員は、イスラエル側とシリア側を行ったり来たり何往復もさせられて大怒り。


改めて感じるイスラエル対アラブ諸国の関係の複雑さ。溝の深さ。
(あと旅行中によく感じた融通のきかなさw)

苦労してゴマすってやっと問題解決したと思ったら職員交代で「認めない」→交渉をやり直し。
手続きの途中で「仕事の時間終わりだから帰った」→交渉をやり直し。

そしてイスラム教が金曜、ユダヤ教が土曜、キリスト教が日曜というそれぞれの宗教の安息日(休日)に従った行政と施設のややこしさ。



あーーーー全てが懐かしい!


ついでに大音量で音楽をかけ通路では老人が楽器を鳴らして踊る新郎のバスの中。


これも懐かしい!!!!


この大音量の音楽(&大合唱かダンス)のせいで
バスの移動中は全然眠れないんだよね~
あんな騒ぎの中、熟睡してる新郎に私は感動しましたw

あと街中を猛スピードで走る新郎新婦のデコカー&親族の車一行。
これも中東を旅してるとよく見ました!懐かし~

身内の車だけじゃなく普通に道を走ってる車もお祝いのクラクションをいっぱい鳴らすので耳を塞いでもうるさい、うるさいw
ま、めでたいことだから嫌な気分にはならないんですが♪


この映画を観て一番ビックリしたのが
シリア側に住む人間とイスラエル配下で暮らすゴラン高原の人間(友人や家族)が
国境でそれぞれ拡声器を持ち「元気でやってるかー」「元気だよー」と会話していたところ。
原始的でビックリしたけど、こんな複雑な環境だし携帯つながらないのかな…


イスラエル人が作った映画だからなぁ…
と引っかかる部分は多少あったものの
イスラム教の結婚の様子を観ることが出来だし
シリアとイスラエルの関係を滑稽に表現していて楽しい映画でした。



シリアの花嫁シリアの花嫁2
シリアの花嫁 
THE SYRIAN BRIDE 2004年
【イスラエル/仏/独】97分
監督:エラン・リクリス/脚本:スハ・アラフ、エラン・リクリス
出演:ヒアム・アッバス(アマル)/マクラム・J・フーリ(父・ハメッド)/クララ・フーリ(花嫁・モナ)
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テーマ:映画
ジャンル:映画
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