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2007年12月24日 (月) | 編集 |
2007年11月

حلب الجمهوريّة العربيّة السّوريّة
(シリア・アラブ共和国 アレッポ)
Syria1.png



シリア入りしました。


20ユーロもしたシリアビザの有効期限が元旦までなので
これだけは消化しようと思い、やってきました。

シリアとトルコの国境近くの街、
アンタクヤというところでバスを乗り換え。
降りるなり運転手が勝手に私の荷物を持って違うバスへ案内しました。


何事だ…?(・ω・)

どうやらシリア行きのバスに案内してくれたみたいです。


「14リラ」と言われました。
私の返事も聞かずに一歩的に荷物を積んでいます。


…高くないか?


ちょっと不信を感じました。
外国のドライバーの親切心なんて信用出来ません。
新手の詐欺か?親切装って自分の懐にお金はいるようにしてないか?
一瞬にして疑心で溢れましたw

他にもバス会社ないのか…?
「高くない?」と言っても両肩をすくめるだけ。

基本的にタクシー運転手・バス会社・旅行会社の奴らは嘘つきばかりで嫌いです。

ムカついたので50リラ払ってみました。
(大きいお金を出すと嫌がるトルコ人への小さな反抗です)


ブースに連れて行かれお釣りを受け取りました。


なんとなく腑に落ちないので、
これ見よがしに他のバス会社のブースに行ってみました。
アンタクヤのオトガルは円になって並んでるので
どこのブースからも丸見え状態です。


私「アレッポまでいくら?」

オサーン「10リラ!」



Σ(゚Д゚;) 


再びチケットを買ったブースに戻ると、
バス会社の奴が「俺達は正規料金をもらっただけなんだぜ?」
とでも言いいたげに 手書きの料金表(信憑性ゼロ)を見せてきながらも
ささっと2リラ返してきました。


(゚Д゚)ハァ?


私が2リラ受け取りながら真顔で後ろのブースを指し「10リラ」と言うと
更に2リラ返してきました…


何だったんだよ…



朝からどっと疲れました。



1時間程オトガルで待たされ大型バスに乗り込みました。
バスはシリアの首都、ダマスカス行きです!ワクワク
乗客は1/3も埋まらないほどでした。


走ってすぐ国境に到着。
トルコ側でまず全員降りてカバンを開けてチェック。



…のはずが、軍人に賄賂を渡してスルー。



スタンプだけ押してもらいました。
賄賂の受け渡しをしっかり見てたけど
いくらくらいなのか確認は出来ず…


シリア側に入ってパスポートコントロールしました。
だだっ広いところに軍人が2~3人ずつ座ってまったり作業しています。
見たこともないくらい古くて汚いパソコンを使って…('A`)

イスラエルに入った形跡はないかくらいのチェックだと思うんですが
なぜか非常~に待たされました。


パスポートに入国スタンプを押してもらいシリアへ!



いくつか検問があったのですが、
その度に軍人に賄賂を渡してスルーしていますw


【Aleppo(Halab)】という看板が見えてきました~♪
まもなくかな~とワクワクしていたらバスがストップ。
周りは建物もなく砂漠といった感じの道路のど真ん中です。

バスの人に「Aleppo?」と聞かれました。
「うん」と答えると「降りろ」と言われました。



…降りろ?(゚Д゚)ハァ?







まわり何もないんですけど…(汗)


てか。
ここ…どこ?


私の他にもアレッポで降りるという人が何人か降ろされていました。
騙されてはいないようです…
意味がわからないまま私も現地の人に連れられ降りる事にしました。


するとバスの賄賂係が走ってるセルビスをつかまえ
お金を渡して何か怒鳴っています。


私達はこのセルビスでアレッポの中心地に運んでもらえるようになったみたいです。
セルビスはワゴン車を改造したものなので狭く
大きな荷物を抱えた私達はあり得ないくらい小さくなって1時間程乗りました。
バス会社を呪ったのは言うまでもありません。


そしていきなり「ここだ」と降ろされました。





…ここはどこ?(・ω・;)


汚い市場にしか見えないんですけど。
地図に載ってるのか載ってないのかもわかりません。

困っていたらセルビスで一緒だった青年に話しかけられました。
私を助けたいみたいです。

でも…
少しも英語話してないんですけどー(ノ∀`)アチャー



2人でボディランゲージを駆使。
意外となんとかなるもんなんです☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノイエーイ

「ここのホテルに行きたい」とアラビア語が書かれている地図を見せました。
助けてくれた青年はトルコ人なんだそうで
仕事で月2回くらいシリアに来てると言ってました(多分ね♪)

思いっきり道に迷いまくりましたが、
青年が色んなシリア人に道を聞いてくれたおかげで
ホテルに辿り着く事が出来ました!
*´∀`)´∀`)*´∀`)*´∀`)アリガトー♪


色々悪いうわさを聞く安宿なので警戒して入りました。

日本人ジョシが一人で来たらある部屋に泊まらせられ
夜中にスタッフが入って来て襲われそうになったとか
のぞき穴がある部屋があるとか(もちろん覗かれるほうです♪)
共同のシャワールームにはのぞき穴があるとかぁ~
スタッフにもらった酒飲んだら意識失って貴重品盗まれたとか~
(やすやすともらって飲むなよって感じですが…)

キリがないくらい聞きましたw

イスラム国家で女は家畜以下ですから~
日本人の女は特に騒がない、警察に駆け込まないって事でなめられてます。
ムスリマに手出したら父親に殺されますからね~☆hahaha

奴らはホント信じられないような事をしてきます。



さっそく問題アリと噂の男に
「ダブルルームしか空いてない」と言われたので
喜怒哀楽を混ぜて交渉し、帰るそぶりを2回程見せ、
1泊12ドルのダブルルームを8.5ドルまで下げました。

「○○号室だったら君のために特別安くしてやる」と言われましたがお断り。
指定された部屋になんか絶対泊まりません(・へ・)


結局、本当はシングル空いてたんだけどね。
レセプション通る度に「飲みに行こうZE」とかホントU・ZA・I(σ・∀・)σ
問題アリのその男が微妙に日本語理解してるらしく、
泊まってる人達が警戒してましたw


結局この安宿はジョシ一人には向いてないな…と思い
バイヤー大橋さんが教えてくれた向かいの宿に移動しました。
こっちの方が高いけど、居心地良かったです(・∀・)


イスタンの宿で会ったジョシ&ダンシとアレッポで再会。
一緒に買い物に行きました。


アレッポと言えばアレッポ石鹸ヽ(・∀・)ノ


ってくらい有名らしいんだけど、
自分は石鹸に全く興味がなかったので知りませんでした。

なんか日本でも売ってる高級石鹸らしいです。


その産地、アレッポではかなり安く買えるそうで
旅人がかなりの量をキロ買いしていきます。


自分もお土産用にでも買うか~とシェアして買いに行きました。


5年もので5ツ星のものが最高ランクだとか聞いてたけど
旅人が書き残した情報ノートを見たら
「なんと8ツ星というのがありました…」と書いてありました。

そもそも素人目で月桂樹とオリーブの配合(黄金比があるそうです)
なんてわかるわけないし、5年ものかどうかわかる自信もなし。
更に星をつけられたってわかるわけないじゃん!って感じです。


で、実際に買いに行ってみました。


私「おじさん、一番いい石鹸どれ?」

オサーン「これがベストワンだぜ!」

私「これって星いくつなの?」



オサーン「テン!」



…テッテン!?ΣΣ(゚д゚lll)ズガーン!!  




「8まであった…」と書き残した旅人の情報から数ヶ月しか経ってないのに
星のランクが10までできてました…
ここまでくるとますます星の制度に疑問が…

こんな調子だったら好き勝手に星つけられるじゃんかYO!ヽ(`Д´)ノ



ま、買いましたけど(´_ゝ`)




3人で7キロ( ´,_ゝ`)ナニカ?




値切りました。


店員のお兄さんが日本人慣れしてたので苦労しましたが、
30%オフくらいまで落としました。


でも元値がわからなすぎるので、なんとなく消化不慮。
良心的な店らしいので信じるしかないです。


641782004_169.jpg
さっそく使ってみました。


買った石鹸はかなり質のいいものなので
顔だけでなく髪の毛や全身まで洗えるそうです。
さすがに髪はやめておいて顔と体を洗ってみました。




…(・ω・)



なんかイマイチ効果がわかりません。
ものすごい保湿効果があるから砂漠の旅に最適とか聞いてたんだけど…
別にそこまで保湿されたかっていうと…('A`) ウーン

顔はツルツルになりました。
でも石鹸で顔洗えばこのくらい突っ張るし。



てか…


保湿を期待してたんですが('A`)


日本で使ってたshu uemuraの
メイク落とし&洗顔用のオイルの方がよっぽどいいです…
さすが日本だね。
日本製品が世界一だわ。


体の方はもっと効果なし☆


相変わらず砂漠地帯の湿度の低さに全身ガッサガサです(はぁと)
湿度3%とかあり得ねぇ~

旅の間中ずっと使っていたら確かに少ししっとりしました。
顔もノーメイク、日焼け止めなしでずーっと周ってたのに
帰国してshu uemuraに行って肌チェックをしてもらったら
「理想的な肌」となっててビックリ!
きめ細かく、ソバカス予備軍などもほとんどないと出ました。

「夏はギリシャで日焼け止めなしで毎日炎天下の中遊んで、秋から乾燥が激しい中東の砂漠地帯ばっかり旅行してた」
と化粧屋のお姉さんに言ったら大層驚いていました。

アレッポ石鹸を使って2週間くらいしか経ってなかったのに
まさかこんなに効果が出たとは…!!



3人で並んでスークを歩いていたら、友達の一人がスラれました。
いつの間にかカバンのチャックがパカーンと開いててびっくり。
シェア財布だけスラれたそうです。
日本を離れて1年9ヶ月も経ってるベテランさんなのに
まさかスラれるとは…(゚Д゚)

しかも超安全なシリアで…(゚Д゚)


多分、全身黒装束のムスリマ(集団のオバチャン)が犯人だと思います。
あのマントの中に財布入れられたらもうわかんないし…


カードとかパスポートは無事だったのでとりあえず良かったです。
彼女はショックをうけつつも、
それをネタにシリア人の同情を煽りバザールで値切ろうとしてましたw
たくましすぎます(ノ∀`)アヒャヒャ


バザールでエジプト人が着てそうな民族衣装を見つけました。
みんなで着てみて気に入り「いくら?」とオサーンに聞くと


「2000シリアポンド(40ドルくらい)」




( ゚Д゚) ゚Д゚)゚Д゚)<ハァァアアア?



3人が一斉に声をあげましたw
どう考えても高すぎるだろ。


3人でちょっと相談。
「これ…せいぜい1000円くらいじゃないの?」
「1000円でも高いよ」
「この国の奴らが2000も払えるわけがない!」


結果…

「交渉する価値もねぇ!」
「ふざけんなよ!」とブチ切れて衣装を脱ぎだしました。

するとオサーンが焦って

「1500!!OK?」


いきなり500も値下げしてきました。
しかも「やれやれ」と偉そうな態度で。


「それでも高ぇよ!」と日本語でブチ切れ脱いでると


「1300!!OK?…1200!!OK?…1100!!OK?」
と、2秒ごとにどんどん値が下がっていきます。




…てめぇ。


怒りはますますこみ上げてきました。
こいつ最初どんだけ取ろうと思ったんだよ…(呪)


日本人を馬鹿にして声をかけてくる地元の若者や子供を
平気でメンチ切って殴る怖さを持つ「ドミ長」がブチ切れました。

「おじさーん。アンタやりすぎたよ、もう俺怒っちゃったんだからね。ぜってぇ買わねぇからな!交渉の価値もねぇよ、アンタ!」


シリア人のオサーンはドミ長のすごみ(全部日本語)を一身に浴びました。
120%通じたみたいです。
怒る時は日本語、これ常識です☆


「じゃあいくらならいいんだ?」と電卓を渡してきました。


「買わねぇって言ってんだろ!ゴラァ!アンタ欲張りすぎたよ、汚ねぇんだよ!」
ドミ長はキレながらも電卓で「500」と打ちましたw

500って事は…10ドルくらい?


オサーンは真っ青になりつつも売りたくてしょうがないらしく
「OK!OK!」と勝手に袋に入れ始めました。



(゚д゚)ェェェェェェェェエエエ!!
500でいいの!?


「500で売れるのかよ!じゃあアンタどんだけふっかけてきたんだよ!ふざけんなよ!もう俺怒っちゃったんだから買わないよ?500でも買わないよ。欲張りすぎだよ、アンタ」

ドミ長の怒り声がどんどん大きくなりました。
あまりの迫力に周りの店のオサーンが遠巻きで見ています。
誰も手助けしませんw


私たちは立ち去りました。


「300!!」とオサーンが叫んでました。
まだ値が下がっていますw


遠巻きで見ていたバザールのオサーン達は
意外にも笑顔でドミ長の勇姿(?)を称えていました。


そしてプリプリした私達が再びその店の前を通ると


「150!!OK?ミスター!」
とのオサーンの声が…


まだ言うか。
2000シリアポンドが150まで下がりました…



私達はバザールで買い物する気が一気に失せました。






てか、シリアで買い物する気が一気に失せました。

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