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2008年10月14日 (火) | 編集 |
2008年10月

יְרוּשָׁלַיִם 
(イスラエル エルサレム)
660px-Flag_of_Israel_svg.jpg


イスラエルのメギドに行きたかったんです…

バルセロナから飛行機で約4時間、
イスラエルの首都、テルアビブ(←国際的に認められてる方)に到着しました。
夜中の3時半です。

いやぁ入国するまでイスラエルの首都ってエルサレムだと思っていましたが
それってイスラエルが勝手に主張していただけなんですね!
国際的に認められた首都ってなんなんすか。ややこしい。


嫌われ者イスラエルに入国した人から色々と面倒な話を聞いていましたが…
(入国審査に6時間かかった、荷物全開けはもちろん、裸にされてボディチェック、スタンプ押さないでって泣いて頼んでもOK!と笑顔で押されたなどなど)



ドキドキしながらテルアビブに到着。
飛行機を降りてすぐ、私たちだけセキュリティに呼び止められました。



「パスポートを出せ」




きた…
((;゚Д゚))ガクガクブルブル   



「お前達イスラエルへ何しに来たんだ」
私のパスポートをパラパラめくりながら聞いてきました。


「観光」と答えても「なぜ?」と返ってきます。
えー!観光は観光だよ(;´Д`)
観光客お断りなのか?
「素晴らしい国だから!」「憧れているから!」
とでも言って欲しいのか?どれが正解なのさ。

中東スタンプを見つけすかさず
「シリアに何しに行った」「イランで何してた」「ローカルの友達はいるのか」
と、ガンガン攻めてきます。


ドキドキしながら答えていたら、10分ほどで開放されました。

私、飛行機降りたときからトイレに行きたくて行きたくて仕方なかったので
質問されてるときに「トイレに行きたいんだけど…」とお願いしたら
「女は我慢できるはずだ」と女セキュリティにあっさり却下されました(゚Д゚)




女は我慢できるはずだ…??????



何それ…




同行してたKさんと
「いやぁ~でもシリア、イランのスタンプ見てセキュリティの態度があの程度なら意外と入国楽勝じゃない?」
とヘラヘラしながら入国ゲートへ行きました。


このあとレバノン、シリア、イエメンに行きたい私達は
イスラエルの入国スタンプがあるとそれらの国に入れないので
「ノースタンプ プリーズ」とパスポートを出しました。

女性職員はまずKさんのパスポートを開きました。
そして目を見開いて絶句。

Kさんのパスポートにはイスラエルと仲の悪いシリアスタンプが沢山あります。
更に常にピリピリ常態のレバノンスタンプも。

ま、普通に考えて絶対入国できないだろうって代物です☆


いつものように「何をしに来たのか」「レバノンは何しに行ったのか」「なぜ何度もシリアに行ってるんだ」と質問攻め。
Kさんはうまく答えていました。




…が。
女性職員の険しい表情は変わりません。
同じ飛行機だった人たちはさっさと入国審査を済ませ、
あっという間に私達だけになってしまいました。

銃を腰にさした屈強そうなセキュリティがやってきました。
女性職員が苦笑いでKさんのパスポートを見せます。
「シリア、レバノン」と聞き取れたので問題あるのは間違いなしです。


そして…

「カム ヒア プリーズ」



Σ(゚Д゚;) 




取調べキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!





空港の一角にある待合室に通されました。
先客が2人、白人女性です。

2人ともまともな人間にしか見えないんですけど…
私達だってまともな…むしろ善良的な旅行者だぞ!
ま、私達は変な入国スタンプあるけどさっ

貧乏人陸路と違って飛行機で来たんだぞ!
しかもバルセロナからだぞ!
と、余裕かましてました。


あと小帽子を頭に乗せ民族衣装を着た中東系の男性もいました。
イスラエル人に見えるけど…
何で止められてるんだろう。
(あとで謎が解けました)


まず白人女性がひとり呼ばれました。
大きな荷物を抱えて戻ってくるなり
大きく肩を落として座り込みました。


(;゚ Д゚) …?!



てか…なんで戻ってきたの?
どうなったの?


新入りがきました。
坊主頭で後頭部だけドレッドのパーティ好きっぽい白人男性です。
私が職員でも確実に止めるな、きっと(ノ∀`)


先客だったもうひとりの女性が呼ばれ
なんと泣いて帰って来ました。


どどど…どんなことされたの!?
((;゚(;゚(;゚Д゚)゚)゚)) ガタガタガタガタ


頭を抱えてひどく落ち込む女性と泣いている女性を見て
私の心も折れてしまいました。

待合室は漆黒と言ってもいいほど
黒く重たい空気です…(´・ω・`)


肩を落としていた女性はセキュリティに食って掛かって文句を言い始めました。
なんかスタンプ押されたっぽいです。あぁ~
当然のようにシカトする女性セキュリティ。


泣いて戻ってきた白人女性は再び呼び出され
向かいの取調べ室へとぼとぼと歩いていきました。


噂によると…待合室の次の段階、取調室になると兵士に囲まれて
荷物は全部…下着もひとつひとつ、写真も一枚一枚チェックされるらしい…
全部脱がされるのかな…((;゚(;゚(;゚Д゚)゚)゚)) ガタガタガタガタ



そのあと誰も呼ばれることなくどんどん時間は過ぎていきました。


私達は忘れられてるのか?
この間に機内に預けてた荷物チェックされてるのか?
(大したもん入ってないけど相当嫌だ)


とうとうKさんが呼び出され
私が呼ばれたのは5時をまわったところでした。


待合室のすぐ外で立ったまま質問に答えさせられました。
父親の名前だけでなく(お母さんは女なので人権なし!)
祖父の名前まで聞かれ(もちろん祖母の事は聞かれない)
日本の電話番号、メアドも全部書かされ
(HPやブログも書かされます。書かないけど)
日本での仕事の内容や観光目的を事細かに聞かれ
特にシリアとイランのことは詳しく聞かれました。

一緒に入国したKさんとの関係やいつ出会ったかなども細かくメモしていました。


偏見持ってしつこく聞かれたけど、
質問する職員は思ったより感じのいい人でした。
やっぱり陸路より空路だな。


待合室に戻ると新入りが2組増えていました。
東南アジア系男性2人と黒髪の白人夫婦です。
なんと妊婦さんでした!すでに泣いています!


小帽子を被った男が男セキュリティと何か話していると思ったら
おもむろにコーランを歌いお祈りを始めました。


あ…この人イスラム教徒だったんだ…
(ここで待合室に連行されたことに納得)


お祈りしている男を壁によっかかりながら
馬鹿にした顔でニヤニヤして見ているユダヤ人職員…
女性セキュリティが何事かとやってきましたが
指を差して呆れ顔で見ていました。


なんなんだろ…ユダヤ人に対するこの嫌悪感。
なんかゾッとする光景でした…




お祈りが終わると男はすぐ取調室に連れて行かれました。






空港では銃を携帯した女セキュリティが勇ましく歩いています。
さすが女にも徴兵制度がある国だne!
国民全員が兵士です!


パスポートが返され開放されたのは朝の5時半。

長かった…
と疲れた体をほぐしつつ覚悟してた時間よりは短かったし
(心折れて精神的にかなり疲れたけど)
ま、とにかく入国できたしスタンプ押されなかったので良かったです♪



ウキウキで預けていた荷物を取りに行ったら私の荷物がなくなってました…il||li _| ̄|○ il||li
Kさんの荷物だけグルグル周っています…エーン


紛失カウンターに並んでいたら職員さんに「セニョリータ!」と呼ばれました。
私の荷物だけなぜかカウンターで保管されていました…なぜ。
とりあえず壊されることも盗まれることもなく無事戻ってきました。
でもイベリア航空には疑心でいっぱいです。


荷物を受け取り、今度こそ到着ゲートへ!
時計を見たら6時…なかなか空港から出られないなwww


とりあえずイスラエルのお金をおろして、
奇跡的にも開いていたインフォメーションで
エルサレム行きのバス情報を聞きに行きました。


すると。
「今日はホリデーだからバスは夜の8時まで1本もないわよ。電車もね。タクシー で行くしかないわよ」
とインフォメのお姉さんに言われました。


ホリデー???
8時まで1本もない????
50分くらいかかるエルサレムまでタクシーのみ???


ェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエェ



選択の余地がないので値段を聞いてみると
乗り合いタクシーだから一人50シェケル(1600円くらい?)で行けるとのこと。



じゃ乗りますヽ(・∀・ )ノ




タクシー乗り場に行くと古いワゴン車が止まっていました。
全員揃うまで待っているようです。
私達2人が乗り込んであと1人待ちとなりました。


すぐに人がやってきましたが
運転手は私と私の隣の黒人女性に後ろの席に移動しろと言ってきました。




(゚Д゚)ハァ?



後ろの席、もう4人座ってキチキチなんですけど。
後ろに座ってたカップルが思いっきりブーたれました。
(そりゃそうだ)

何…?何が起きたの?

そのカップル以外の乗客は全員観光客なのか
事態が飲み込めずボンヤリしています。


私と黒人が立たされ文句を言ってたカップルが私達の座っていた席に座りました。
そしてカップルが座ってた席2つに私と黒人、そしてKさんの3人で座れと言ってきました。
4人席に女3人男2人?無理だろー!

てか、何であとから来た2人を並んで座らせるために
私達が移動しなきゃいけないの?
なんで4人席を5人で座らないといけないの?
次のタクシーに乗せればいいじゃん!
どんだけ金欲しいんだよ!


結局5人座るのは無理なので(当たり前だろ!)
一番体が小さいアジア人の私はKさんの膝の上…で約40分。



でも料金はしっかり2人分とられました
工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工



エルサレムに着いたのは朝の7時。
宿は開いてたのですがオーナーが起きてきません。
ボーっと待つこと2時間、やっとチェックインできました。



今日はユダヤ教の宗教ホリデーだったようで
お店はほとんど閉まってるし
宗教的休日なのでユダヤ地区での撮影は禁止で観光に不便でした。


街中、機関銃を持った兵士がありえないくらいウロウロしています。
これが苦労して入ったイスラエルかぁ…


物価高いしご飯まずいし早くイスラエルを出たいです。
イスラエルから死海に行こうかと思ってたけど
こんな傲慢な国にお金を落としたくなくなったので
ヨルダンから行くことにしました。


DSCF7674.jpg
世話になった宿
ジャーナリストが集まるとこだとか。
この部屋で猫と遊んだりゴロゴロしてました。

コーラの文字はヘブライ語ダヨ☆
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